人生後半の暮らしを充実させる家
・所在地 埼玉県さいたま市
・リフォーム面積 55㎡
・構造規模 RCマンション
・家族構成 本人
・工期 3ヶ月
・施工会社 (有)福田建装
・担当者 山本徳子
37年前に購入した3DKのマンション。
3人の子どもたちが成長して独立した70代の女性の一人暮らし。
仕事もリタイアした今、趣味を楽しみながらシニアライフを満喫するために、暗く住みづらい間取りを見直し全面リフォームをした。
部屋を東西に分けていた壁を取り払うことで一日中太陽の光が差す明るい間取りに。
壁面に固めた収納も充実させてワンルームの明るく快適な住まいになった。
■ リフォームのポイント ■
- いくつもの部屋に分かれていたスペースを、広いリビング・ダイニングと寝室に変更
- 南面の2つの開口の間にあった壁を取ることで日中の光を部屋中に入れられるようにする
- 収納スペースを充実させる
- 寝室からクロゼット、トイレへの動線を短くする
- キッチンを明るい場所に大きく移動し、向きを変えて、ダイニング側から手元が見えないようにする
■ リビング・ダイニング・キッチン
ワンルームのように使える空間に
南側に面していた和室をなくし、ダイニングとつながるリビングスペースに変更。
間の壁を取り払ったため、光がたっぷり入る明るい空間に。
リビングは広く使うためにソファは置かず、代わりにダイニングセットの高さを低くして、くつろいで座れるようにした。
リビングの扉を開けて最初に目に入る正面の壁に、明るい色のアクセントクロスを配した。
以前はダイニング側から丸見えだったキッチンの向きを180度変更し、対面式のキッチンに。
手元が見えなくなり、明る居場所で料理できるようになった。
ダイニング側の収納には、ダイニングテーブルで使う取り皿類のほか、文房具などの日用品が全て収まる。
キッチンの背面には収納量たっぷりの家電食器カウンターを設置。
■ 玄 関
安全ですっきりした空間
玄関には全身鏡を設置。
身だしなみ点検ができるだけでなく、スペースを広く見せる効果もある。
段差を小さくし、家に上がるときにつかまれる手すりを設けた。
■ 洗 面 室
収納を充実させ、使いやすく
キッチンに続く洗面室。
■ 寝 室
ゆるく仕切って使える寝室
リビングとの間にルーバーを使用することで、光を採り込みながらゆるく空間を仕切っている。
来客時にはロールスクリーンを降ろして個室にすることも可能。
ベッドからトイレへの動線も短くなり、快適に。
■ パウダールーム
手洗いスペースをプラス
トイレの中に手洗いスペースと鏡を設けて、パウダールームに。
来客を洗面室に通す必要がなくなった。
【 廊下の壁面収納 】
玄関からダイニングへつながる廊下の壁いっぱいに、天井から床までのタワー収納を設けた。手掛けがないプッシュ式で、閉めると壁と同化して存在感を消すことができる。
【 ウォークインクローゼット 】
子ども部屋だった場所を、ウォークインクローゼットに変更。大量の衣類のほか、季節外の家電なども収納できる。
【 洗面室 】
洗面台の背面には、天井から床までたっぷりの収納棚を設置。
タオル類のほか、スポーツクラブに行くときのバッグなども置いている。
天井には洗濯ポールを設置。一時干し場として使うこともできる。
【 テレビ周り・寝室 】
テレビの周りのAV機器は、後ろに壁を一枚立てて、ゴチャゴチャした配線が見えないようにした。
寝室の壁には、ナイトテーブルの代わりに、奥行きの浅い小さなカウンターを設置。時計やスマホ、薬など、ちょっとした物を置けて便利。
アトリエサラの本を読んだ娘から紹介され、事務所を訪ねました。
出来上がった部屋は以前とは大違い。
快適、便利さ、明るい!を、毎日実感しております。
こんなふうに理想的な空間で暮らせることは、最高の幸せだと感謝しています。